和門なかむら 東大阪の着物屋さん

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異端の帯 服部爪掻綴帯展


指先をご覧ください

と き:2009年8月2日(日)・3日(月)の2日間
左の画像をご覧ください。爪がギザギザになっている事にお気付きですか!?これは手織り帯をこしらえる際に、「まさしく爪で掻き寄せ(かきよせ)」て織り上げる、爪掻綴帯の職人さんの指先です。今回は愚直なまでにこの「伝統的な技法」にこだわる「服部綴工房」の作品展です。

下記の1番でも触れてますように、綴帯というと「固くて締めにくい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、それは主に海外から低品質の綴帯が大量に入ってきた時代が過去にあり、その悪影響により本来の綴帯のイメージが破壊されました。「そんな綴帯の悪いイメージを覆し本来の綴帯を理解して欲しい」と孤軍奮闘する、服部綴工房代表・服部秀司さんをお招きし作品展を催します。

後継者不足等によって、生産数が年々減少している「爪掻綴帯」。しかしながら、今ならまだ一流の職人さんもご健在ですので、一流の作品に触れる事も可能です。そんな一流の「服部爪掻綴帯」に出会いに、お気軽にお越しください。


爪掻綴帯づくりに挑戦している僕


■服部爪掻綴帯の特徴

1.とても締めやすい帯です。
多くの方が抱いている綴帯の印象は、堅くて締めにくいというもの。
しかし、本来の爪掻本綴の技法で作られた帯はとてもしなやかで、
締めやすい帯なのです。

2.柄によって、フォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。
綴帯は、超フォーマルの織帯として発展してきました。
格調ある柄や金糸銀糸を多用したものは確かに礼装用です。
しかし、綴織の表現に限りはありません。
服部綴工房は紬や小紋にもぴったりあう綴帯も創作しております。

3.あなた(御客様)だけの帯がつくれます。
服部綴工房の綴の会は、本当の意味での「お誂え会」。
老練な織匠さんが一本一本丹念に織り上げてゆきますので、
寸法、お腹の柄の位置だけではなく、帯の柄、色合いまで、
全ての点で<お客様だけの帯を特注で>つくることができるのです。

4.裏も使えます。
爪綴の組織は表・裏ともに同じように織り上げられています。
表側が汚れれば、仕立直しすることで、裏側を表として使う事ができるのです。

5.残念ながら、これから先つくることが出来なくなるでしょう。
爪綴を織る為には高い熟練の技が求められますが、そういった技術保持者の方が
激減しています。本物を入手できるチャンスは、もうわずかです。